本コラムでは、多様な調査会社の中から、最適なパートナーを見つけるためのポイントをご紹介します。
インターネットリサーチ
【調査会社選び】最適なパートナーを見つける評価基準と相談時の注意点
調査会社とは
調査会社とは、企業や組織の依頼を受けて市場調査を専門的に実施する企業です。アンケート調査やインタビュー調査などの手法を駆使して、消費者の行動や意識、市場動向に関するデータを収集・分析し、クライアントの意思決定をサポートします。
近年のデジタル化やAI技術の発達により、調査手法が多様化しており、従来の対面調査からオンライン調査、行動データ分析まで幅広いサービスを提供する企業が増えています。調査会社を活用することで、自社では困難な大規模調査や専門的な分析が可能になり、客観的で信頼性の高いマーケティング情報を得ることができます。
調査会社を選ぶ重要性
調査会社選びは、調査結果の品質と活用価値を大きく左右する重要な決定です。適切な調査会社を選ぶことで、精度の高いデータと深い洞察を得られます。調査会社への委託業務範囲が広がるほど自社リソースは不要ですが、コストが上がります。
そのため、委託業務範囲、予算、そして自社のリサーチ経験値を総合的に考慮し、最適なパートナーを選択することが肝要です。調査会社へ委託する業務範囲は、主に「企画から報告まで一貫して依頼する包括委託」「実査・集計のみ、企画・分析は自社などの部分委託」「セルフ型リサーチツールの活用でパネル提供のみ」の3つがあります。
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調査会社選びの評価ポイント
ここからは包括委託と部分委託の場合における調査会社選びのポイントを解説します。
調査実績の確認
過去の実績や会社の歴史から信頼性を確認しましょう。特定の業界に特化している会社もあれば幅広い分野をカバーする総合型もあります。
回答者の収集方法と規模と質
回答者をどのように集めるのかは、データの信頼性と精度に直結します。インターネットリサーチのアンケートパネルから収集するのであれば、その規模、ターゲット層の確保状況、そして回答品質管理体制を確認しましょう。
なおインターネットリサーチ会社の中にも、回答者パネルを自社のみで募集し管理・運用する自社完結型もあれば、パートナーのパネルを複数利用しているアグリゲート型があります。自社完結型は、統一された品質管理のもと、安定した回答を得やすい特徴があります。対してアグリゲート型は、多様なパネルを連携させることで幅広い属性の回答者を確保しやすい利点があるものの、パネル間の品質管理基準の統一性には注意が必要です。調査目的やターゲットの特性、そしてデータの信頼性を考慮し、最適なパネル形式を選択することが重要です
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ネットリサーチの実践的アプローチ|実施の流れをわかりやすく解説
調査手法への対応力
目的達成に必要な調査手法(定量・定性、オンライン・オフライン等)が対応可能か確認しましょう。調査課題に対し、どの手法が最適か不明な場合は、幅広い手法に対応できる会社であれば、課題に合わせた最適な調査設計と手法を提案してくれるでしょう。
定量調査と定性調査の違いについてはこちら
調査会社選びで失敗しないための注意点
調査会社との相談では、問い合わせの背景にある課題や、調査結果の具体的な活用イメージを共有することが、最適な提案を引き出す鍵です。もし未公開情報に関する情報漏洩が心配であれば、事前に守秘義務契約(NDA)の締結を検討しましょう。
まとめ
本コラムでは、調査会社の役割から選び方のポイント、注意点について解説しました。近年の調査会社は、企業の統廃合を経て、インターネットリサーチ専門から幅広い調査に対応する総合調査会社へと事業を拡大したケースが見られます。一方でAIなどのテクノロジーを活用し特定の調査領域に特化した新興企業も登場しています。
調査会社選びは、単なる外注先の選定を超え、企業のビジネス戦略を形作る重要なデータを生み出すパートナー選びです。楽天インサイトは、業界最大級の約220万人の高品質な単一パネルと豊富な調査実績により、お客様の多様な調査ニーズにお応えしています。インターネットリサーチから定性調査まで幅広い手法に対応し、経験豊富なリサーチャーが調査設計から分析まで一貫してサポートいたします。調査会社選びでお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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