PCアクセサリーメーカーが消費者実態を客観的に把握し、効果的な広告宣伝戦略を実現

競合他社から類似商品が数多く登場し、変化の激しいマーケット環境であった。しかしながら消費者の実際の使用実態や関連商品に対する意識を十分に把握していなかった。また自社が実施している広告宣伝活動の定量的評価はしておらず、今後のアクション立案のための基礎的なデータが不足していた。

ゴール

PCアクセサリー市場における購入実態と消費者意識の定点観測により、広告宣伝戦略の基礎データを構築する。

プロセス

上記課題を解決するため、インターネット調査の実施を検討。調査票は既に手元に準備できていたため、セルフサービス型の調査会社を含めて協力会社の選定を開始したが、調査結果は今後の戦略の基礎となる重要なデータであることから、すべてをDIY形式のセルフ型で進めることには不安が残っていた。

そこで調査のプロであるリサーチャーが調査設計～分析まで実施する伴走型の調査会社を中心に複数社比較検討した結果、マーケティング課題を理解し深掘りした上で迅速な提案をした楽天インサイトのインターネットリサーチを採用した。特に、同社がもつ安心できる調査インフラが決め手となった。

• ① モニタークオリティ：楽天インサイトは回答者パネルを自社のみで募集し、管理・運用する自社構築型であることから、信頼性の高いデータを取得でき、クオリティ面で安心感を得ることができた。
• ② モニター量：アンケートパネルが大規模であり、若年層からシニア層まで幅広いモニターに対してランダムに配信し回収できるため、年代によるデータの偏りが少ないと感じ、定点調査にも十分に対応できると判断できた。
• ③ アスキングビッグデータとの連携：追加費用無しで多様なデータ（アスキングビッグデータ）をローデータに連携できるサービスは同社だけであった。変化するマーケットでマーケティング課題に変更が生じた際も、この調査を基礎データとして継続的に活用できる可能性があると感じることができた。

楽天インサイトのインターネットリサーチサービスを利用したことで、計画通り消費者の使用実態と関連商品に対する意識を把握することができた。それ以外にも以下の3つの点から同社を選んで正解だったと考えている。

• ① アスキングビッグデータとの連携により、競合ブランド別購入者の詳細なプロファイル確認が可能となった。想像以上に細かいことまで分かり、ターゲット理解の精度が大幅に向上した。特にメディアデータは、広告代理店とのメディアプランニング時にディスカッションシートとして活用している。
• ② 社内報告時、メディアの利用頻度まで取得しておらず、指摘を受けてしまった。しかしアスキングビッグデータのメディアデータが補完してくれた。
• ③ データを分析する部署には調査利活用の初心者もいたが、ツールの使い方についてレクチャーを受けることで、自走できる体制を構築することができた。

最終的に、商品開発から販売に至るまで、マーケティングの全戦略にフル活用している状況となっている。

今後の展望

変化の激しい市場において、消費者・競合動向を継続的に把握するため、本調査を定点調査として年1回実施する予定である。
この定点調査で得た基礎データをさらに効果的な販促施策の立案に活用していく。

利用サービスの紹介

楽天インサイトのインターネットリサーチは、業界最大級となる約220万人の大規模自社パネルを活用したオンライン定量調査サービスです。経験豊富なリサーチャーによる企画提案から分析・報告書作成まで一貫したサポートや「アスキングビッグデータ」を用いた多角的な分析など、企業の効率的なマーケティング意思決定を支援します。