『居住地域で半年以内に避難勧告・指示が出たと認識している人のうち、実際に避難したのは2割未満』
防災に関する調査
2019年12月20日
楽天インサイト株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:田村 篤司、以下「楽天インサイト」)は、「防犯に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2019年11月19日(火)と11月20日(水)の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行いました。
調査結果
20%以上が災害に対して「特に備えていない」と回答、最も多かった対策は「飲料水の常備」
災害に対する備えを聞いたところ、「特に備えていない」と回答した人が23.3%となった。一方で、実行している対策としては「飲料水の常備」「トイレットペーパー・ティッシュの常備」「非常食の常備」がTOP3となっている。
年代別に見ると、20代と30代では「モバイルバッテリー・充電器の常備」がTOP3に含まれているが、40代以降ではTOP3に含まれていなかった。50代では「カセットコンロ等の調理器具の常備」、60代では「懐中電灯・スリッパ等をすぐに手に取れる場所に準備している」という回答がそれぞれ2番目に多い対策として挙げられている。
なお地域別に見ると、中国や九州では「特に備えていない」と回答した人が3割以上と他の地域より高くなっている。北海道や東北地方の居住者は「カセットコンロ等の調理器具の常備」を最も多い対策として挙げており、近畿では「災害時の避難場所を認識している」が最も多い対策となった。
◇災害に対する備え(n=1,000:全員回答)複数選択 単位:%
半年以内に自身の居住地域で避難勧告・避難指示が出たと認識している人のうち、実際に避難をした人は2割弱にとどまる。避難しなかった理由は、「それほど深刻な災害とは思えなかったから」が半数以上。
半年以内(2019年5月~同年11月)の自身の居住地域における避難勧告・避難指示の有無を尋ねたところ、39.9%にあたる376人が「出されたことがある」と回答した。その回答者に実際の避難経験を尋ねたところ、実際に避難したと回答したのは16.2%にとどまった。
避難をしなかった理由を複数回答(すべての理由)と単一回答(最も重要な理由)でそれぞれ尋ねたところ、複数回答では「それほど深刻な災害とは思えなかったから」(複数回答52.4%)、「自宅の場所が災害に遭わない場所だと信じたから」(複数回答38.7%)、「周囲の人も避難していなかったから」(複数回答30.8%)がTOP3であったが、単一回答でTOP2は変わらないが、3番目が「すでに自宅を出るのが危険な状態だったから」(単一回答10.5%)となる結果となった。また、「すでに自宅の外に出るのが危険な状況だったから」「避難場所が快適でなさそうに思えたから」「ペットを避難所に連れていけなかったから」「自身や家族に自由に動けない人がいたから」「どこに避難すれば良いか分からなかったから」など、「何らかの要因によって避難できなかった」と回答した人が、単一回答で計25.4%となった。
なお、犬を飼育している人は「ペットを避難所に連れていけなかったから」が複数回答、単一回答ともに2番目に重要な要因として回答している。
◇半年以内の避難指示・勧告の経験(n=1,000:全員回答)複数選択 単位:%
◇避難経験と避難場所(n=376:半年以内の避難勧告・避難指示あり)複数選択 単位:%
◇避難をしなかった理由(n=315:半年以内の避難勧告・避難指示があったが避難をしなかった人)複数選択/単一選択 単位:%
調査概要
調査エリア :全国
調査対象者 :20歳~69歳 男女
回収サンプル数:1,000サンプル
※性年代構成比(10歳刻み)を人口構成比率に合わせて回収
調査期間 :2019年11月19日~11月20日
調査実施機関 :楽天インサイト株式会社
- 出典元
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