『「終活」で「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」の意向は約4割。自身の死後、メッセージアプリやSNSの投稿を「すべて削除したい」は約7割。』
終活に関する調査

2022年2月17日

楽天インサイト株式会社は、「終活に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2022年1月12日(水)から1月14日(金)の3日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1,000人を対象に行いました。本調査では、回答者本人の「終活」(注1)の実施意向に加え、故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」や、家族の「終活」についても質問しました。

(注1)「終活」とは「人生の終わりのための活動」の略で、人生の最期を迎えるにあたって行う様々な活動のことを指します

調査結果

「終活」の実施意向がある人は約7割。どの年代でも女性の方が10ポイント以上高く、特に30代では約25ポイントの差

「終活」の実施意向を聞いたところ、「意向あり」計(「実施している」(4.0%)、「近いうちに始める予定」(7.0%)、「予定はないが、時期が来たら始めたい」(58.6%)の合計)は約7割となった。また性年代別でみると、男女ともに年代が上がるにつれて高くなった。同じ年代の男女間ではどの年代でも女性の方が10ポイント以上高く、特に30代については男女間で25.2ポイントの差があった。

◇「終活」の実施意向(n=1,000:全員回答)単一回答 単位:%

「終活」の実施意向

「終活」でやってみたいことは「家の中の荷物整理」が約6割でトップ。「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」が約4割で続く

「終活」の実施意向がある人に、今後する予定があること、興味があることを聞いたところ、「家の中の荷物整理」(60.9%)がトップとなり、次いで「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」(39.8%)となった。性年代別でみると、女性の方が「終活」で今後する予定があること、興味があることが多い傾向がみられ、特に女性30代と40代では平均選択個数が3個を超えている。また、「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」については、50・60代で女性よりも男性の方が25ポイント以上高かった。

◇「終活」で今後する予定があること、興味があること(n=696:「終活」の実施意向がある人)複数回答 単位:%

「終活」で今後する予定があること、興味があること

「終活」をする・したい理由は「家族に迷惑をかけたくないから」が7割弱でトップ。「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」が約3割で続く

「終活」の実施意向がある人に、「終活」をする・したい理由を聞いたところ、「家族に迷惑をかけたくないから」(67.2%)がトップで、次いで「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(30.2%)、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」(28.3%)が続いた。性年代別でみると、これらトップ3の理由をあげた人の割合は、年代別でみても男性よりも女性の方が高い傾向となっており、とくに女性50代では「家族に迷惑をかけたくないから」が約8割となった。

◇「終活」をする・したい理由(n=696:「終活」の実施意向がある人)複数回答 単位:%

「終活」をする・したい理由

故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」の認知は4割超

故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」(注2)の認知について聞いたところ、「認知」計(「知っている」(13.1%)、「聞いたことはあるが、よく知らない」(28.7%)の合計)は4割超(41.8%)となった。「終活」の実施意向がある人に絞っても4割半ばとなり、大きな差はみられなかった。性年代別でみると、男性では年代が上がるにつれて「知っている」が高くなった。「知っている」と答えた人の割合は、女性30代が19.8%と最も高かった。

(注2)ここでの「デジタル遺品」は、故人が生前に利用していたパソコンやスマートフォンに保存されたデータや、SNSのアカウント、ネット銀行などウェブ上に保存されたデータのことを指します

◇「デジタル遺品」の認知(n=1,000:全員回答)単一回答 単位:%

「デジタル遺品」の認知

自身の死後、メッセージアプリやSNSの投稿を「すべて削除したい」が約7割。中でも「Twitterの投稿」と「TikTokの投稿」をすべて削除したい人が多く、それぞれ7割半ば

自身の死後、「デジタル遺品」であるメッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいかを各サービスごとに聞いたところ、提示したサービスすべてで「すべて削除したい」が約7割でトップとなった。中でも、「すべて削除したい」では「Twitterの投稿」(76.4%)と「TikTokの投稿」(76.7%)が7割半ばで、「LINEなどのメッセージアプリの投稿(メッセージ・タイムラインなど)」(68.2%)や「Instagramの投稿」(67.5%)と比べて8ポイント以上高かった。また「LINEなどのメッセージアプリの投稿(メッセージ・タイムラインなど)」は「一部は削除して必要なものは遺したい」が25.4%で、6つのサービスの中で最も高い結果となった。

◇メッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいか(各サービスを利用している人)単一回答 単位:%

メッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいか(各サービスを利用している人)

自身の父母の「終活」の実施状況は「わからない」が約7割、義父・義母は約8割。「終活」を「実施してほしい」計は約7割

家族の「終活」の実施状況について聞いたところ、いずれも「わからない」が最多となったが、自身の父母と義父・義母では、最大18ポイントの差がみられた(自身の父親:71.5%、自身の母親:66.3%、義父:84.3%、義母:79.7%)。自身の両親に比べると、義理の両親における「終活」の実施状況は把握しにくいという結果となった。

◇家族の「終活」の実施状況(該当する家族がいる人)単一回答 単位:%

家族の「終活」の実施状況(該当する家族がいる人)

家族に「終活」を実施してほしいか聞いたところ、自身の父母でも義父・義母でも「実施してほしい」計(「すぐに始めてほしい」、「近いうちに始めてほしい」、「時期が来たら始めてほしい」の合計)は約7割となった。また、「すぐに始めてほしい」と「近いうちに始めてほしい」を合算すると、いずれも2割半ばであった(自身の父親:25.5%、自身の母親:24.6%、義父:28.0%、義母:27.7%)。「終活」の実施状況を把握している人の割合では、自身の父母と義父・義母で最大18ポイントの差があったが、実施してほしいかどうかについては大きな差はみられなかった。

◇家族に「終活」を実施してほしいか(該当する家族がいる人)単一回答 単位:%

家族に「終活」を実施してほしいか(該当する家族がいる人)

調査概要

調査エリア  :全国
調査対象者  :20歳~69歳 男女
回収サンプルサイズ:1,000サンプルサイズ
調査期間   :2022年1月12日(水)から1月14日(金)
調査実施機関 :楽天インサイト株式会社

(注)本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。

出典元
このレポートは、楽天インサイトを出典元とし開示すれば自由に引用や転載をすることができます。詳しい引用や転載方法はお問い合わせください。

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