ステージゲートごとに調査のプロトコルを確立する

新製品開発を成功に導く上で、調査がどのように寄与しているかについて新製品開発の初期の段階から発売に至るまでを、何回かに分けて解説していきたいと思います。

まず第1回目は新製品の開発プロセスの俯瞰です。
新製品の開発プロセスに沿った、消費者とかかわる調査は、次のように図式化することができます。ここで大事なのは「ステージゲート」という概念です。開発のステージごとにゲートを設定し、そこをクリアできなければそれ以降の開発を続けられない、という考えです。

新製品の開発プロセス

ステージゲートの設定と調査のプロトコル化がキー:

三木康夫

新製品開発をスムースに進めるには開発の早い段階から成功の確率を見極めていくことが大事です。開発プロセスの早いステージでポテンシャルの低いアイデアの開発をストップし、ポテンシャルの高いアイデアに資源を集中し、時間、コスト、リソースの削減につなげることが可能です。また結果としてパイプラインの中に多くのアイデアを持ち込むことが可能になり、新製品の成功の数を増やすことができます。

このことを実現するためには、ステージごとに評価のレベルに関し、客観的な判断基準・ベンチマークが必要になります。過去の成功商品の各ステージでの調査結果と比較することができたり、ステージごとに調査結果を蓄積して、ノームが設定できれば、アクション・スタンダードの設定がしやすくなり、Go/No goの判断が開発の早い段階から導きやすくなるからです。

ノームの設定には、ステージごとに調査の標準化が必要です。調査の標準化とは、調査デザイン、質問順序、ワーディング、評価尺度などが統一され、毎回同質の調査が担保されることです。

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